車椅子の押し方で注意点はどこ?
車椅子の押し方の注意点を、初心者の方へ向けてまとめました。
車椅子は、便利な福祉用具です。
しかし、初めて車椅子を介助(車椅子を押す人)する人は、
車椅子に対しての知識が少なく、
車椅子に、人を載せて、ただ押しているだけでは、安全ではありません。
普段から、仕事等で、車椅子を介助していらっしゃる方は、
車椅子の操作、介助に慣れているので、大丈夫と思います。
私は今回、対象としているのは、
「車椅子の介助が初心者の方」
商業施設、公共施設、急に初めて車椅子の介助をすることになった。
以上の方々に向けて車椅子の押し方の注意点を解説していきます。
車椅子を日常的に介助をする場合、仕事で車椅子を介助する場合は、
車椅子の取り扱いの講習を受けることをお勧めします。
車椅子の押し方で注意点の具体例
車椅子の押し方で注意点の具体例を紹介します。
初心者の方が意識する注意点です。
車椅子の最低限の基本動作です。
①ブレーキ操作
②スロープ
③テーブルに近づく時
この①②③について、まとめました。
①ブレーキ操作
車椅子のブレーキは、
・車椅子に乗ってもらう時
・車椅子から降りる時
必ずブレーキを掛けます。
車椅子が動き出すのを防ぎます。
しかし、車椅子は軽いので、支えにしてしまうと、動きますので、
介助している方が、しっかりと、車椅子を支える必要があります。
②スロープ
商業施設、公共施設で一番多いのが、
玄関、入り口のスロープです。
階段では、登りづらいので、
備え付けの、準備してある車椅子を利用することが多いと思います。
ここで、注意点は、
入るとき、スロープを上る時は、問題無いのですが、
出る時、スロープを下る時は、どんな緩やかなスロープの勾配でも、
車椅子を後ろ向きにして、介助する方が後ろ向きに、
先にスロープを降りていきます。
どんなに緩やかなスロープでも、前のめりになり、
車椅子から落ちてしまう事を防ぐためです。
この時のポイントは、
車椅子のブレーキを掛けながら、
ゆっくりとスロープを後ろ向きに降りていきます。
また、商業施設、公共施設で、
体重が重い男性乗せて、女性が車椅子でスロープを下るときは、
スタッフや、職員の方に手伝ってもらったほうがより安全です。
③テーブルに近づく時
車椅子の介助時に、テーブルに近づく時には、
テーブルの2~3m手前で、ひと声かけましょう。
「今からテーブルにゆっくり近づきますね」
そして、テーブルの手前1mで一旦車椅子を止めて、
「車椅子をテーブルにどれくらい近づけますか?」と声をかけながら、
本当にゆっくり押します。
なぜかと言うと、
実際に、車椅子に乗って、介助してもらうと分かるのですが、
介助する方は、テーブルの手前で、止めることは分かっていますが、
車椅子に乗っている方は、
「このままだと、テーブルにぶつかるのではないか?」
と恐怖を感じてしまうからです。
テーブルの手前1mで一旦車椅子を止めてもらい、
声掛けしてもらいながら、押してもらうと安心出来ます。
①②③ともに、車椅子を押すときには、
慣れてくると当たり前の事なんですが、
車椅子の介助が初めての方、初心者の方は、
指摘してもらわないと、①②③は自分では気づくことが難しいことです。
車椅子を、急に使う、介助することになった場合は、
①ブレーキ操作
②スロープ
③テーブルに近づく時
よく意識して、安全に車椅子を押しましょう。
車椅子に乗っている方も安心できますよ!
車椅子の押し方以外の注意点はクッション
車椅子の押し方以外の注意点は、
車椅子に何時間座るかで変わってきますが、
長時間(30分以上)車椅子に座って移動する場合、
「車椅子にクッションを敷いておくこと」が、重要です。
車椅子は、座面(座る場所)は薄い丈夫な布で出来ています。
しかし、長時間、車椅子に座っていると、痛くなります。
・買い物をする、
・何かを鑑賞する、
・食事をするなら、
・特に冬場、
車椅子に乗っている方は、座り続けるので、
クッションがあれば、長時間でも負担は軽減されるでしょう。
寒い冬場も、クッションがあれば、ないよりは、温かいです。
「①②③、クッションを使う」
これが、私の車椅子の押し方で初心者の方への注意点です!
安全第一で、
以上を参考にしてみてくださいね!!
以上、
車椅子の押し方で注意点することは?車いす介助が初めての方へ
でした。